ユースリーチが描く持続可能な未来<Ⅰ>

新しい出会ってワクワクするよね。
新しい発見と、ひと・もの・コトの共有。学校の枠を超えて、視野が広がり選択肢が増えていく。ふだん出会わない人とつながったり、世代を超えてつながったり。みんなとつながれて、みんなとできることがある。
あったかい社会は、イキイキした人が増え、互いに支え合う、幸せな社会。
あったかい居場所は、誰でも受け入れてくれる、救われる場所。
人のつながりを大切にする、みんなの「あったかい居場所」があれば、きっと社会も温かく暮らしやすくなるよね。

長野にある「まちの縁側」って、どんなところだろう
長野のまちにまちの縁側5,000箇所をめざしている「まちの縁側育みプロジェクトながの」事務局の西澤淑恵さんに聞きました。

Q.「まちの縁側」をなぜ広めようと思ったのですか?
縁側は家と庭をつなげる場所。昔は家に塀がなく誰でも気軽に行き来していました。ところが現代は、個人主義で孤立する人が増え、無縁社会と言われています。断ち切れてしまった人とのつながりを「縁側」でつなぎ直し、安心できる場所にしたいのです。

Q.「無縁社会」って悲しいですね
ひとりで寂しく暮らし、困っていることを言う相手もいない。知らないうちに餓死していても、いつ発見されるかわからない。そんな「人との縁がない人」が当たり前のようにいます。普段から誰かとつながっていれば、話を聞いて気にしてくれ、助けてくれる人がいます。

Q.「まちの縁側」はどこにあるのですか?
家の前にベンチを置いたり、大きな木の下にテーブルと椅子を置いたり、ガレージや庭先など余裕空間をみんなに開けば、そこが「まちの縁側」になります。気軽に休める場所や、好きなことを持ち寄れる場所があれば、そこに人が集まってきます。やりたいことも増えていきます。

居場所は「場所」ではなく、想いとアイデアでつくる ひと・もの・コトのつながり