温室効果ガスは生命を存続させるためには必要なものです。しかし今、じわじわと増えて気温が上がっています。産業革命以来、地球の気温は1.2℃上昇しています。年間の猛暑日や雨の量も増加し、このままだと2100年には4℃上昇すると言われています。

SDGs集中講座2日目 は、長野県環境保全研究所の浜田崇さんを迎えて「いまさら聞けないゼロカーボン」 をテーマにお話しいただきました。

長野の平均気温が今より4℃上がると、今の九州くらいの気温になり、りんごも作れなくなります。今から温室効果ガスの排出を減らす対策=ゼロカーボンへの取り組みをしっかりやれば、平均気温の上昇は1℃前後に抑えることができるそうです。

しかし、CO2は私たちの目には見えません。それを感じるために、浜田さんからクイズが出されました。
1㎥の空気の中にCO2はどれくらいあるか?・・・答えは7㎤。
1㎥のCO2の重さは?・・・メロン1個分。
そして、家庭から1日に出されるCO2の量は?・・・1㎥の箱5個分で、中でも自動車と電気製品が出しているCO2が、どちらも30%前後と多いとのこと。

CO2を見えるかする一つの方法として浜田さんから「カーボンフットプリント」という取り組みを聞きました。商品の原材料調達から廃棄リサイクルまでの間にどれくらいのCO2が排出されるのかを表すものです。まだまだ取り組みとしては広がっていないそうですが、ひとつの指標になりそうです。

後半は参加者で意見交換。CO2の見える化と一人一人ができることについて話し合いました。各グループからはおもしろい意見が出ました。
カーボンフットプリントが付いた商品だけの専門店
CO2削減に寄与するとポイントなどが付与されるような仕組み
CO2がたくさん出そうな日は注意報が出て、家族みんなで、家で過ごす日にする
自転車通勤や通学を奨励、自転車や徒歩でくらせるまちづくりをする
小中学校で学ぶ機会を
などなど。
浜田さんからは「みなさんのいろいろなアイディアがとても勉強になった」と言っていただきました。

後日、企画に関わったユースリーチのメンバーは「長野県環境フェア」でこの時の結果を発表する機会をもらいました。多くの人に伝わったらうれしいですね。