私は、ユースリーチの仲間に誘ってもらったことをきっかけに「地域まるごとキャンパス」の通年型活動の一つであるNPO法人ながのこどもの城いきいきプロジェクト主催の「子どもの居場所@バーチャル」に、中学生の学習サポーターとして参加させていただきました。

額面越しに学習支援を行うスタッフ

「子どもの居場所@バーチャル」とは、台風19号で被災し、思うように学習が進まない中学生を応援するために、ウェブアプリケーションである「Zoom」を活用して学習支援を行うというものです。中学生に向けてタブレットは無料で貸し出され、ほとんどが自宅での参加となります。この学習支援は週に一度、4時間程度行われています。

まず、みんなで楽しくわいわいおしゃべりをしながら昼食をとった後、サークルタイムで各々の学習計画を共有します。そして45分間の勉強時間と10分間の休憩時間というサイクルを何度か繰り返していきます。中学生は勉強時間中いつでも先生に質問をすることができるので、分からないことが出てきてもすぐに解決することができます。また質問している時間以外は中学生も先生も集中して学習に取り組んでいます。そして最後に振り返りの時間を設け、なぜ学習計画を達成できたのか、逆になぜ計画通りいかなかったのかを考察したり、先生から勉強法のアドバイスをもらったりして、これからの自分の学習スタイルに生かせるような有意義な時間となっています。

この学習支援に参加して学んだことの一つは、自分が教えることに常に責任を持っていなければならないということです。中学生から質問してもらった時、自分ではこの答えで合っていると思っていたのに確認で調べてみると違っていて、危うく間違ったことを教えてしまうところだったということがありました。経験自体は小さなことかもしれませんが、この学びをしたことで、社会に出て生きていく中で物事を人に教える時に大切である点を、身をもって学ぶことができたと思っています。

2つ目は、様々な年代の方とお話しする中で、新たな視点を得ることができるということです。この学習支援の先生は高校生だけでなく、大学生や実際に教師をなさっている方など、様々な年代の方が集まっています。昼食時に、楽しいお話だけでなく進路のお話もすることがあったのですが、自分の進む道について第三者の目線からアドバイスをいただけてとても勉強になりました。

今回は一部しか紹介できませんでしたが、この学習支援を通し、多くの学びや刺激を得られるようなとても貴重な経験をすることができました。最初は、具体的に「こんな活動をしたい」というビジョンを持っていたわけではないのですが、そんな私でもすぐに参加できるコンテンツが多くありました。またユースリーチでは、自分で一から団体を作って地域の課題解決のために活動することもできます。

そして、事務局の皆さんや大学生のメンターさんが親身になって相談を聞いて下さるので、楽しく安心して活動できること間違いなしです!「何かアクションを起こしてみたいけど何をすればいいか分からない」、「たくさんの人とつながりを持ちたい」、「自分の手で少しでも長野をより良くしていきたい」と考えている学生の皆さんは、ユースリーチや地域まるごとキャンパスにぜひ参加してみることをお勧めします!!

文責 ユースリーチメンバー 門平実桜