ユースリーチこども支援「こどもわくわくカフェ」

だいぶ前になりますが、私たちYouth広報部は、去年の夏休みに長野市各地でやっている子どもわくわくカフェにお邪魔して、普段どんな活動をしているかの取材をしてきました。

今回は、実際に活動をしているスタッフの学生さんと、利用している学生さんにも話を伺うことができました。

まずは、子どもわくわくカフェができたきっかけについて聞いてみました。

わくわくカフェができたきっかけとは?

「最初は、貧困に悩んでいる家庭の子供たちを何とかしたいということがきっかけで始まりましたが、それだけではなく、色々な子供たちの居場所になってほしいという願いもあり、今は地域貢献の一環としても活動しています。また、『一場所多役』をキーワードに沢山の子供たちの居場所になること、一つの場所で子供たちがいろんなことを経験でき、人との関わり合いやコミュニケーションを通して、楽しく周りと触れ合えるように支援しています。今は、各学校のボランティアの方々(大学生、高校生)と、私たちユースリーチの学生が一緒に参加しています。」

世間に意外と知られていない子供の貧困ですが、いま日本では、人口の7人に1人の割合で貧困の子供たちがいるという厚生労働省のデータがあります。世界的に見ても高い確率であるという現実を前に、そこに視点を置き、学生が主体となって支援しているということにとても驚きました。

次に、活動していて楽しいことや、やりがいを感じるときについて話を聞きました。

活動していて楽しいこと、やりがいを感じるときは?

「子供たちとの何気ない会話をしているときが、とにかく一番楽しいですね。また、自分が小学生のころとは遊んでるものや環境も結構違うので、そこのギャップを体験するのも新鮮でとても面白いです。」

子供たちとの会話は本当に素直で、話していてもとても面白いですよね。また、今の小学生や中学生世代で流行っているものも、私たちが小さかったころとはまた全然違うと思うので、小学生に戻った気分で楽しむことができるのも、活動の大きな醍醐味だと思いました。

次に、わくわくカフェの活動を始めた理由についてお話を伺いました。

活動を始めたきっかけは?

「私は、もともと子供が好きで、何らかの形で子供たちと関わり、役に立ちたいと思ったからです。」

ボランティアを通して、沢山の人たちのためになることは、自分の成長にもつながるし、周りの役にも立つことが出来るのですごくいいことだと思います。特に、小学生くらいの小さな子供たちと関わることは、子供たちの素直な言動から学ぶことも沢山あり、また、子供たち自身も学ぶことが沢山あるのではないかと感じます。

次に、活動に対しての課題や願いを聞いてみました。

わくわくカフェに対してのこれからの課題や願いは?

「今現在、わくわくカフェに来る子供たちは固定化してきているのが現状なので、もっと多くの子供たちに知ってもらい、色々な人たちが気軽に寄っていけるような、そんなアットホームな雰囲気を作っていきたいと思っています。」

来てくれる人たちの固定化は、ほかの活動分野でもよく言われている問題です。子供たちの支援をすることを目的に、一生懸命活動している人たちがいることをもっと多くの人たちに知ってもらうことは簡単なことではないと思いますが、少しでもこの活動の輪を広げられるようにみんなで頑張っていけばいいと感じました。

次に、わくわくカフェを実際に利用している学生に話を聞いてみました。

利用してみていいなと思ったことは?

「ほかの学校の人たちと関わることができて、とにかく楽しいです!」

小学生や中学生だったりすると、まだそれほど他校の人たちと関わる機会が少ないと思うので、わくわくカフェのような場所があることはとてもいいことだと思います。そこから友達の輪が広がることはとても素敵なことですよね。

次に、わくわくカフェを知ったきっかけについてお話を伺いました。

わくわくカフェの存在をどこで知った?

「私は母から聞きましたが、友達からも聞きました。」

親や、友達から聞いたということは、すでにわくわくカフェの存在を知っているという人が増えつつある証拠なのではないかと感じました。こうやって、人から人へ「良かったよ」や「楽しいよ」というような口コミが広がっていけば、わくわくカフェを利用したいと思う子供たちもたくさん増えるのではないでしょうか?

時間が限られる中でのインタビューでしたが、小学生から大学生までの幅広い年齢の人たちが、一つの場所で触れ合えるということはとても素敵なことだと感じました。

私たちがインタビューしている最中も、教室の中では子供たちの笑い声が響いてきて、大学生の私たちもまるで小学生に戻ったかのような、そんな感覚になりました。

今、児童に関する事件が多発してきている一方で、このような施設があるということは、子供たちにとっても、そして私たち大人にとっても大きな心の拠り所になってくれるのではないでしょうか。これからの時代、ますますわくわくカフェのような存在の需要が増えていくと思うので、色々な場面で活躍してほしいと願うばかりです。