NPOステップアップ講座 ネットリテラシーのいろは「SNS、うまくつかえてますか?」を、5月29日(土)、もんぜんぷら座会議室で開きました。

講師は、ソフトバンク株式会社の千野敬子さんと唐木快枝さん。
参加者自身が、どのSNSを普段どのように使っているかを出し合い、ユーザーの傾向を確認しました。

Facebook:「一般的によく利用されている」と思って、自分が投稿したり情報収集のために使っている人が半数以上。しかし、10~20代の参加者はいずれも使っていなかったことが判明。

Twitter:半数が利用していたが、「見る専用」に使っていることが多いようでした。10~20代はいずれも利用、60代以上はほとんど利用していませんでした。

Instagram:こちらも半数が利用していたが、「見る専用」に使っていることが多いようです。中心は写真にメッセージをこめて発信していました。

Line:家族・職場・友達とのコミュニケーションツールとして9割が利用していました。また身近で、友達や仲間とのコミュニケーションツールとして多く利用されています。

ひやり・はっと体験【危険体験の共有と対策】
参加者の身の回りで危ないなと思う体験や不安な点を出し合い、それに対する対策を話し合いました。

※セキュリティーの危うさ⇒設定面は自分でできるが、情報漏洩などシステムの問題は個人では防げません。漏洩したときにどれだけ個人情報がそのSNS上にある(投稿している)のか。

※フェイクニュース⇒世の中に「絶対にある」と念頭におき、全てを信じるのではなく自分で見極めること。「自分自身がウソの情報を発信したり広めたりしないようにするには、自分が責任を持って発信するという意識をまずは持つこと。仕事などで発信する際には多数の目で投稿を見てもらうことも有効。さまざまな媒体(新聞・ネット・本)で情報を集めて見比べること(普段から心掛ける)。これを書いたらどうなるか?を想像することも大事です。

※なりすまし⇒しかたない…個人では防げない

※のっとり(アカウントをのっとられてしまう)⇒わかりやすいパスワードは絶対使ってはいけない!個人レベルでも対策はできます。

※詐欺メール⇒情報をどう使われてしまうのかはわかりません。ここもまずは疑う、時間をかけて考える、他の人にも相談することが大事。

グループワーク「上手に使ってみよう」
ここまで不安点も出し合ってきましたが、実際に使っていくにはどうしたらいいか、今までまで考えた各SNS(Facebook・Instagram・Twitter・line)の特性をふまえ、グループごとにイベントの広報をしてみました。

若い世代から教えてもらったり、他の人の投稿を参考にしながら活発な意見交換。必死に、でも楽しそうに作成していた光景が印象的でした。

参加者アンケートでは、「SNSそれぞれの特徴を知ることができた」、「自分よりも上の世代との交流が面白かった」、「上の世代がSNSの理解をしていない人が多いということを知った」、「ワークを通じ、こういった話をする場ができてよかった」、「自分の普段使っていないSNSのやり方も見てとても楽しかった。もっとうまく使っていきたい」など楽しかった様子がうかがえました。

SNSやネットリテラシーというと、こわいというマイナスイメージを強く持ってしまう人や逆にその危険性を考えずに発信してしまいトラブルに巻き込まれる人もいます。これからの時代、プライベートだけでなく仕事や活動する上でも利用を求められ、触れることが避けられない状況になることも想定されます。

大事なことは、その危険性や良さ、自分は何のためにどれを使うのかを考え、SNSに振り回されるのではなく、ツールとして活用していくということだと思いました。

今回の講座はそのきっかけとして、今後も自分の団体の仲間の中でもこうして考える機会を作ってくれたらとも思います。